浮世絵学04/ニューヨーク・マフィア史 The Godfather ゴッドファーザー 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂) http://www.ukiyo-e.co.jp/76814
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浮世絵学04/ニューヨーク・マフィア史 The Godfather ゴッドファーザー 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂) http://www.ukiyo-e.co.jp/76814

1982-04-29現在(2022-10-02更新)

浮世絵学:ukiyo-e study  浮世絵鑑定(肉筆浮世絵、錦絵):judge

SAKAI_gankow, curator, professional adviser of ukiyo-e

酒井 雁高(がんこう)(浮世絵・酒井好古堂主人)

*学芸員 *浮世絵鑑定家 📞 Phone 03-3591-4678(東京・有楽町)

酒井 邦男(くにお)  酒井好古堂・副代表    *学芸員     *浮世絵鑑定家

100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14(東京・有楽町 帝国ホテルタワー前) 

日本最古の浮世絵専門店

1803葵衛(齋藤秋圃)/葵氏艶譜


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G浮世絵学00 御案内 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)  Guide

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R浮世絵学00/複製・復刻 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂) Copy and Handmade reproduction 

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V浮世絵学 ミニ動画     Mini-film, about 5 minutes 

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*1946、私、酒井雁高(がんこう)、(戸籍名、信夫のぶお)は、酒井藤吉、酒井十九子の次男として生まれた。生まれた時から、浮世絵に囲まれ、浮世絵博物館に組み込まれていたように思う。1966、兄・正一(しょういち)が冬山のスキー事故で死亡。いきなり、私に役目が廻ってきた。それにしても、子供が先に亡くなるとは、両親の悲しみは察して、余りある。母は、閉じこもったきり、黙ったままの父に、何も話すことが出来なかったという。

*1967、私は大学の経済学部を卒業し、すぐ文学部国文科へ学士入学。何とか、源氏物語など、各種日本文学、江戸文学も多少、学ぶことが出来、変体仮名なども読めるようになった。http://www.ukiyo-e.co.jp/wp-admin/edit-comments.php

*1982年以来、浮世絵博物館と一緒に過ごしてきた。博物館が女房替わりをしてくれたのかも知れない。

*それでは子供、というと、これら浮世絵学、1,211項目であろうか。一所(浮世絵学)懸命、学問としての浮世絵学を成長させてきたつもりである。今後も、御支援、御指導を賜りたい。2021-06-20酒井雁高・識

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日本で最古の浮世絵専門店。幕末の開明思想家・佐久間象山(1811-1864)(しょうざん)が、酒井義好(1810-1869)*よしたか の書齋を「好古堂」と命名しました。1982、酒井藤吉(とうきち)・十九子(とくこ)、酒井貞助(ていすけ)・富美江(ふみえ)、酒井泉三郎(せんざぶろう)・美代子(みよこ)らは、好古堂蒐集品を基として、父祖の地、松本市郊外に、日本浮世絵博物館を創立しました。

父・藤吉が亡くなってから、酒井信夫・雁高(がんこう)、そして酒井邦男が継承し、世界各地で65回の浮世絵展覧会を開催して今日に至っています。皆様のご指導ご鞭撻を御願い致します。

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 *Sakai Kohkodou Gallery  酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) Japanese Traditional Woodblock Prints  

SAKAI_gankow, curator, professional adviser of ukiyo-e

2022 SAKAI, gankow   酒井雁高

 

2018 SAKAI gankow

 

2020 SAKAI kunio

 

 
*ファックス、使えません。
 
 

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1969Puzo., The Godfather    *プーゾのゴッドファーザーはフィクションで、実話ではない。

A NOBEL(小説、フィクション)と断り書きがある。

 

FOR ANTHONY CLERI*   *この人物については知らない。

The Godfather (novel)

From Wikipedia, the free encyclopedia
 
The first in a series of novels, The Godfather is noteworthy for introducing Italian words like consiglierecaporegimeCosa Nostra, and omertà to an English-speaking audience. It inspired a 1972 film of the same name. Two film sequels, including new contributions by Puzo himself, were made in 1974 and 1990. The first two films are widely held in high esteem as examples of the cinematic art.[1][2]
The Godfather
Godfather-Novel-Cover.png

U.S. first edition cover
Author Mario Puzo
Cover artist S. Neil Fujita
Country United States
Language English
Series The Godfather
Genre Crime novel
Publisher G. P. Putnam’s Sons
Publication date
March 10, 1969
Dewey Decimal
813.54
Preceded by The Family Corleone 
Followed by The Sicilian 

The Godfather is a crime novel by American author Mario Puzo. Originally published in 1969 by G. P. Putnam’s Sons, the novel details the story of a fictional Mafia family in New York City (and Long Beach, New York), headed by Vito Corleone. Puzo’s dedication for The Godfather is “For Anthony Cleri“. The novel’s epigraph is by the French author Honoré de Balzac: “Behind every great fortune there is a crime.” The novel covers the years 1945 to 1955 and includes the back story of Vito Corleone from early childhood to adulthood.

BOOK I Chapter 1 -11

BOOK II Chapter 12- 13

BOOK III Chapter 14 

BOOK IV Chapter 15 – 19

BOOK V Chapter 20 – 22

BOOK VI Chapter 23 -24

BOOK  VII Chapter 25 – 29

Book VIII Chaper 30 -31

Book IX Chaper 32 

表紙裏

*coincidental   偶然に一致して…    つまり小説、フィクション(虚構)であることを明確に断わっている。

2021私が入手した時、63版。

1969初版が刊行され、1972、1974 映画がコッポラにより放映され、原作も拍車を掛けて、売れた。

 

 

1972ゴッドファーザー 

1974ゴッドファーザー パート2 

(雁註)一般の人の注意を惹くため、翻訳ではマフィアの実態、実録のような広告、情報が表示されている。

しかし、原文(英文)では、個人名、法人名、地名など同じであっても、全くの偶然であると断わっている。

つまり、すべてが小説、つまり作り事、虚構である。

これらの映画は、各賞を多く獲得し、極めて評価の高い作品である。

映画評論家の卵・太田光彦によると、ベスト・ワンであると絶賛されている。

*Godfather はキリスト教の洗礼式で、代父の意。名親(なおや)。

レンタルdvdを借りて、dvdのコピー、焼き付けを行った。確かに、1900s、1930s、1935-1937、当時の街並み、風俗、車など乗物、電話などを再現するのは並大抵のことではない。映画は、マフィア礼賛というより、マフィア、および家族の安全と繁栄を念頭に製作されている。と言うものの、やはり実態は敵対する五大組織幹部の暗殺で、残酷な場面が多く、映画に年齢制限が設けられている。

芸能人、歌手などは、マフィアと微妙に癒着せざるを得ず、芸能界だけでなく、政界、法曹界、報道界などとも絡んでいた。

その後、マフィアなど組織犯罪、特に麻薬関連は、徹底的に取締の対象となり、壊滅していった。もっとも、小説と事実と、かなり違うところがある。小説は、フィクションであるが、巧く事実を取り入れて、さも現実にあったかのように演出している。それを映画にする時、更に練り直している。

1972ゴッドファーザー 175 min 4.51GB  *コッポラは映画会社から、もっと長くしてくれと言われ、約3時間弱の長さになった。

Mario Puzo’s Godfather  原作者の名前が映画名の前に付けられている。

 

 

Mario Puzo y "El padrino", la novela que no quería escribir

マリオ・プーゾ(1920-1999)

マリオ・プーゾはアメリカ合衆国の小説家、映画脚本家。特にマフィアを描いた作品で知られている。マリオ・プーヅォとも表記される。 プーゾはイタリアのナポリからの移民の子供として、ニューヨーク市、マンハッタンのヘルズ・キッチンで生まれる。第二次世界大戦中はアメリカ陸軍航空隊に従軍し、アジア戦線やドイツで戦った。 1955年に初めての小説を出版。1969年に発表した『ゴッドファーザー』はベストセラーとなり、映画化されたシリーズでは脚本も手がけた。そのうち、『ゴッドファーザー』と『ゴッドファーザーPARTII』でアカデミー脚色賞を受賞している。

1974ゴッドファーザー Part II-disc1  126 min 4.34GB

1974ゴッドファーザー Part II-disc2 133 min. 3.93GB

1990ゴッドファーザー 3 *見ていないので解らないが、酷評されているらしい。

https://note.com/konsige1981/n/n83665377c2b9 ゴッドファーザー(上)(下)

*小説に沿って、要約しながら、映画との違いなどを纏めている。作者の名前は解らない。


下記に、ゴッドファーザーを含めて、ニューヨークなどのギャングの動きの詳細な情報が書かれている

小説は、これらを材料に、巧みなフィクションを作り上げている。

The Godfather 年表 サトウムツオ

The Godfather  年表

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黒澤明 1910-1998

*それぞれの監督、黒澤の影響を受けている。

プーゾ 1920 – 1999 原作者 ポルノ小説のような描写もある。

コッポラ 1939- *原作者と共同で脚本を書いている。プーゾは、コッポラより19歳、年長。

*当初、ゴッドファーザーを製作した時、映画会社は驚いたことに、もっと長くしろと。通常、短くしてくれというのが普通。

ルーカス 1944-

スピルバーグ 1946-

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洋画専門チャンネル ザ・シネマを纏めた。人名の生没も補い、マフィアの栄枯盛衰を編年順に整理した。

史実との関係

ニューヨーク・マフィア史 洋画専門チャンネル ザ・シネマ、The Godfather 徹底解剖を纏めた

・ブラックハンド(初期)

・禁酒法時代、

・賭博業への移行、

・麻薬派の勃興、

・五大ファミリーの成熟と抗争、

・上院議会の攻勢

・マフィアの組織防衛

各時代の特色をマフィア一家の歴史と連動させて描き、ニューヨーク・マフィア史をなぞった。

1900s-1910sブラックハンド

1900年代から1910年代にニューヨークの下町で移民の商売に寄生するストリートギャングが跋扈し、ブラックハンドと呼ばれた。

政治的保護のない移民を脅かして金を巻き上げ、要求に従わないと放火や店の破壊を行った。

外国移民の流入がピークを迎える1900年代に最盛期を迎えた。

狭い縄張りの中で移民に寄生し、警察の弾圧で禁酒法施行前に衰退した。

ファヌッチは、ブラックハンドとして描かれている。

1900s汚職警官マクラスキー

シンジケート化したギャングは組織的に役人や警官を買収し、犯罪を見逃してもらった。

見逃してもらうことで組織はさらに大きくなった。

公権力がマフィアの手先となった典型として描かれる。

1900年代、逮捕に抵抗するマフィア一家のメンバーを思い切り殴って暴力警官と非難されたニューヨーク市警の名物捜査局長がいたが、彼の名をジョージ・W・マクラスキーといった。

1919.01禁酒法

オリーブオイルは、禁酒法下の非合法アルコールの隠喩となっている。

1919オリーブオイル輸入商  *実ハ、アルコール、麻薬

多くのマフィアは、犯罪の隠れ蓑にパン屋、雑貨屋、肉屋など多彩な商売を営んだ。

祖国イタリアの食材輸入をやるものが多く、禁酒法時代が到来すると、オリーブオイルの空き缶にアルコールや麻薬を詰めて密輸した。

密輸は、海外の調達から船舶の入出港、国内搬送、購入者の獲得まで、チームワークや人材補給が必要になり、ギャングのシンジケート化を促した。

ヴィトーが、ファヌッチを倒すシーンは、ストリートギャングからシンジケートギャングへの転換を象徴する。

ギャング神話

ニューヨークマフィアを中心に、世間に流布されたギャングの有名エピソードを、作品の筋書きや情景に反映している。

神話化した古いゴシップから原作執筆当時の同時代性の強い事件まで、時系列や史実性の有無に拘らず幅広く拾っている。代表的なものを列挙する。

1925ライバル勢に銃撃され4発被弾するが、奇跡的に助かる。ジョニー・トーリオ(1925年)。※史実

1925ボスの入院先の病院を、部下が24時間体制で警護する。ジョニー・トーリオとアル・カポネ(1925年)。

抗争に備え潜伏用のアジトを探し回る(Go to the mattresses)。

1928一本の電話に釣られ家族の元へ、一人、車を走らせる途中マシンガンで殺される。フランキー・イェール(1928年)。※史実

不倫相手との情事の間、用心棒を周りに配置する。同イェール。

1930s-1940s密輸からギャンブル(賭博)へ

ニューヨークマフィアは1930年代から1940年代に、組織の収益源を酒の密輸から賭博ビジネスに転換して全米に進出し、ケンタッキーやフロリダ(「南下政策」)、また西部に拠点を次々に作った。

この脱ニューヨーク化の動きを、モー・グリーンやマイケル・コルレオーネに投影している。

またラスベガスホテルの経営者モー・グリーンは、ずさんな管理でホテルの経営を悪化させたベンジャミン・シーゲル個人を戯画化している。

1930s-1960s五大ファミリーの傀儡支配

ニューヨークマフィア

1930s、五大ファミリーの形を整え、以来30年間、ファミリーは互いに対等、ボスの立場も対等だった

サルヴァトーレ・マランツァーノ(1886-1931):禁酒法時代のマフィアボス。シチリア系。ニューヨークのギャング勢力を五大ファミリーに整理した。

ジョー・マッセリア(1886-1931):禁酒法時代のマフィアボス。シチリア系。マランツァーノと戦った。

フランク・コステロ(1891-1973):ルチアーノの後を継ぎ、二代目ボスとなった。禁酒法時代に密輸で稼ぎ、「暗黒街の首相」と呼ばれた。カラブリア系。

フランキー・イェール(1893 – 1928) *ブラック・ハンド(イタリア系犯罪組織)

ルイス・バカルター(1897-1944) NY

 

パレルモ派

ダキーラ(1873-1928) *ダキーラ派

セッティミーノ・アル・ミネーオ(1839-2018-)、   *アル・ミネーオ派

マンガーノ(1888-1951) NY

スカリーチェ(1893-1957) NYブロンクス            *ドン・チーチ

カルロ・ガンビーノ(1902-1976) *鼻が尖っている

アナスターシア (1902-1957)

 

シチリア・マフィア

ヴィト・カッショ・フェロ(1862-1943):シチリア暗黒街の初代大ボス

カロジェロ・ヴィッツィーニ(1877-1954):ヴィッラルバ村の村長でマフィア

ジョゼッペ・ジェンコ・ルッソ(1893-1976):シチリアの大物マフィア

ミケーレ・ナヴァーラ(1905-1958):コルレオーネ・マフィアのボス *暗殺される

サルヴァトーレ・グレコ(1924-2008):シチリアのマフィア

ミケーレ・グレコ(1924-2008):法王と呼ばれたボス

ルチアーノ・リッジョ(1925-1993):ナヴァーラを暗殺し、コルレオーネのボスになった新興マフィア *投獄

トンマーゾ・ブシェッタ(1928-2002):大物マフィアで後に政府に協力する

サルヴァトーレ・リイナ(1930-2017):リッジョ投獄後のコルレオーネのボス

ベルナルド・プロベンツァーノ(1933-2016):リッジョ投獄後のコルレオーネのボス

マッテオ・メッシーナ・デナーロ:シチリアのコルレオーネ・マフィア

レオルーカ・バガレッラ:シチリアのコルレオーネ・マフィア

ガエターノ・パダラメンティ:シチリアのマフィア

ステファノ・ボンターテ:パレルモのボンターテ一家のボス

サルヴァトーレ・ロ・ピッコロ:シチリアのコルレオーネ・マフィア

ドメニコ・ラックリア:シチリアのコルレオーネ・マフィア

ジュゼッペ・カロ:ポルタ・ヌオーヴァ・ファミリーのボス

チャールズ・ラッキー・ルチアーノ(1897-1962) *イタリア系犯罪組織コーサ・ノストラ  **五大組織

ラッキー・ルチアーノ(1897-1962):マッセリア、マランツァーノの死後ニューヨークマフィアを統一し、アメリカマフィアを近代化させた人物、シチリア系。ジェノヴェーゼ一家の初代ボス。イタリアマフィアのクーポラを設立した。[1]

ジョゼフ・プロファチ(1897-1962):禁酒法時代のコロンボ一家(旧プロファチ一家)ボス。シチリア系。

ヴィト・ジェノヴェーゼ(1897-1969):コステロの後のジェノヴェーゼ一家のボスで三代目。ナポリ系。

アル・カポネ(1899-1947) *シカゴ    **五大組織

アメリカマフィア

アル・カポネ(1899-1947):禁酒法時代を代表するシカゴのボス。ナポリ系。シチリア島出身ではないので、正確にはシチリアン・マフィアではない。

トーマス・ルッケーゼ(1899-1967):ルッケーゼ一家の二代目ボス。シチリア系。

アルバート・アナスタシア(1902-1957):アナスタシア一家(現ガンビーノ一家)のボス。カラブリア系。マーダー・インクを率いた。

ジョー・アドニス(1902-1972):ルチアーノらと共にマフィアの黄金時代を築いた一人。ナポリ系。

カルロ・ガンビーノ(1902-1976):アナスタシアが殺害された後、ファミリー名を「ガンビーノ」と改め、ボスとなる。60年代から70年代の五大ファミリーを主導した。シチリア系。

マイヤー・ランスキー(1902-1983):ユダヤ系。ルチアーノと協力してマフィアの近代化に貢献した人物で、マフィアの金庫番。

ジョゼフ・ヴァラキ(1904-1971):初めてマフィアの沈黙の掟を破った事で有名な人物。ジェノヴェーゼ一家に所属。ナポリ系。

ジョゼフ・ヴァラキ(1904-1971) *内情を暴露 

ジョゼフ・ボナンノ(1905-2002):マランツァーノの後継者でボナンノ一家ボス。シチリア系。

ベンジャミン・シーゲル(1906-1947):ユダヤ系でランスキーの幼なじみ。ラスベガスのフラミンゴホテルの建設責任者。

トニー・アッカルド(1906-1992) *シカゴ    **五大組織

トニー・アッカルド(1906-1992) *シカゴ    **五大組織

サム・ジアンカーナ(1908-1975):シカゴマフィアのボス。シチリア系。ケネディとの関係も伝えられた。

カルロス・マルセロ(1910-1993):アメリカで最も古いファミリーであるニューオーリンズ・マフィアのボス。シチリア系。

ポール・カステラーノ(1915-1985):ガンビーノの死後ガンビーノ一家を引き継ぐが、ジョン・ゴッティに暗殺される。シチリア系。

ルチアーノ・リッジョ(1925– 1993) *逮捕され、後、リイナが、シチリアのコルレオーネのボス

ヴィンセント・ジガンテ(1928-2005):80年代から90年代にかけてのジェノヴェーゼ一家のボス。精神病患者を装いながらファミリーを操っていた人物。

サルヴァトーレ・リイナ(1930-2017)*

ジョン・ゴッティ(1940-2002) *NY       **五大組織

ジョン・ゴッティ(1940-2002)。FBIニューヨーク支局に逮捕された際のマグショット

ジョン・ゴッティ(1940-2002):カステラーノを暗殺し、ガンビーノ一家を握った。20世紀末のニューヨークマフィアの大物。

セミオン・モギレヴィッチ(1946- ) *ロシア  **五大組織 *ロシア国内から外へ出ない

(経過)

1930ジョゼフ・ヴァラキのカステランマレーゼ戦争の逸話(1930年)。※史実

サルヴァトーレ・マランツァーノ*とジョー・マッセリアが抗争

*マランツァーノは、シチリア西部の町カステッランマーレ・デル・ゴルフォ(以下カステラマレと略記)出身

1931レストランで食事中にトイレに立ち、敵を謀殺。ラッキー・ルチアーノ(1931年)。

1931ギャング抗争(カステランマレーゼ戦争)において、サルヴァトーレ・マランツァーノがライバルのジョー・マッセリアに勝利し、ニューヨークのマフィアを5つのグループ

高価なスーツを着て街を闊歩しながら移民から金を搾り取る。ジョシュ・ガルッチ。

1931ボスの自宅に先回りして、玄関の電球を緩めて待ち伏せ、夜、帰宅したボスを銃殺。エイブ・レルズ(1931年)。

1936殺人容疑で追われイタリア逃亡。同ジェノヴェーゼ(1936年)。※史実

1942バンドリーダーのトミー・ドーシーに銃を突きつけ、シナトラの契約を解除させる。

同モレッティ(1942年)。

1946麻薬禁止を提言するが、ボス達に反対され引っこめる。同ルチアーノ(1946年)

1946賭博ライセンス取得に大物上院議員の口利き。ベンジャミン・シーゲルとパトリック・マッカラン(1946年)。

1946-1947全米各地のマフィアの代表がハバナに集結し、諸問題を議論する。ハバナ会議(1946-1947年)。

フランク・シナトラ、200万ドル入りスーツケースを持ってハバナに現れる。。

1947ハバナのカジノで連れ立って物見遊山。ルチアーノとシナトラの逸話(1947年)。

1947ホテル経営の調査に来た組織代理人に罵声を浴びせ、追い返す。同シーゲル(1947年)。

1947ホテルに乱入して乗っ取り宣言し、支配人を追い払う。フラミンゴ・ホテル(1947年)。

1947麻薬禁止令をファミリーメンバーに通達。フランク・コステロ(1947年)。※史実

シナトラの映画出演を死の脅迫で認めさせる。ジョン・ロッセーリとコロンビアピクチャーズ社長ハリー・コーンの逸話。

1948娘の結婚式にフランク・シナトラら人気歌手を招いて歌わせる。

ウィリー・モレッティの逸話(1948年)。

1948映画界の大物と女優の卵 ハリー・コーン(1891-1958)とマリリン・モンロー(1926-1962)(1948年)。

1951ラスベガスのショー・ビジネス

ライブショーの出演契約を打ち合わせるジョニー・フォンテーンに、フランク・シナトラを投影している。

シナトラは、1951年デザート・インの舞台に出演したのを皮切りにラスベガスのショー・ビジネスをけん引し、全米から多くの客をラスベガスに呼び込んでマフィア支配下のカジノの収入に多大な貢献をした。

1950s麻薬グループの台頭

1950年代、麻薬を踏み台にして勢力を拡大する動きが活発化し、マフィア本組織と切り離された麻薬グループを量産した。

既得権のある成功マフィアは、他に稼ぎがあるので麻薬に手を出さない。

そうでない新進マフィアは、上を目指してリスクのある麻薬に手を染める。

こうした麻薬派の隆盛をソロッツォという単一キャラクターに圧縮している。

同時にこの潮流の中にいたヴィト・ジェノヴェーゼをオマージュしているとも言われる。

1950s-1960s上院議会の反マフィアキャンペーン

マフィア組織を放置する公権力に市民の不満が高まり、上院議会が陣頭指揮に立った。

1950s-1960s フーヴァー委員会

マフィア組織など存在しないとするエドガー・フーヴァーFBI長官に代わって、手足を持たない検察や素人同然の議会有志が世論を支えにマフィアを叩くという、今から見てありえない構図が半世紀続いた。

アメリカの歪んだ治安政策を象徴する。1950年代のキー・フーヴァー委員会と1950年後半から60年代にかけてのマクレラン委員会がある。

1950公聴会での議員の質問攻めを洒脱なジョークでかわす。同モレッティ(1950年)。

1951組織犯罪の公聴会に弁護士と共に出頭、証言。同コステロ(1951年)。※史実

1953泥沼の夫婦喧嘩の末、離婚。ヴィト・ジェノヴェーゼ(1953年)。※史実

1955自宅で車にエンジンをかけ、相方の目の前でダイナマイトで爆死。ウィリアム・モリス・バイオフ(1955年)。

1957マフィアの大物ボスが庶民的な市場を散策する。カルロ・ガンビーノの趣味。

フルーツを買い込んでいる時に2人のヒットマンに暗殺される。

フランク・スカリーチェ(1957年)。※史実

1958キューバ

マフィアが賭博シフトを加速させた結果、当局の捜査が及ばないキューバに行きついた。

バティスタ政権に巨額のわいろを贈り、賭博ビジネスを独占した。

1958年、カストロがクーデターを起こし、マフィアが築いた資産はすべて接収された。マフィアの栄華と転落の両方を象徴する。

1959革命暴動さなかのハバナから脱出する。マイヤー・ランスキーの逸話(1959年)。

1960s ボス同士の駆け引きが高じて、カルロ・ガンビーノのように他のボスを傀儡にして背後から支配するボスが現れた。こうした傀儡支配を、バルジーニに投影している。

1960s組織巨大化の矛盾

ニューヨークの外にいくつも拠点を置くようになると、ボスは全米各地・海外のビジネスに没頭して地元ニューヨークを顧みなくなる。地元の縄張りを守る一家の兵隊は、ボスに不信の目を向け、間に立つ中堅幹部は苦悩する。

1960s 、ボナンノ一家の古参幹部が五大ファミリー全てを巻き込む分裂騒動を引き起こした。

シンジケート巨大化の矛盾をマイケルとペンタンジェリの対立に投影している。

1961バーの密会で首を絞められ、警官の介入で間一髪で助かる。ギャロ対プロファチ戦争(1961年)。※史実

1961敵のヒットマンをおびき出して謀殺し、その服に死魚をくるめて敵のアジトに放り投げる。ギャロ対プロファチ戦争(1961年)。

1963対立する複数ボスの同時暗殺を企てる。同ボナンノ(1963年)。

1963オメルタ

1963年のジョゼフ・ヴァラキの証言によってそれまでオメルタ(沈黙の掟)に守られてきたマフィア組織の全容が明らかとなった(バラキ公聴会)。

ヴァラキが利用した、証言と引き換えに政府に保護される証人保護プログラム(司法取引)は、その後マフィア組織を壊滅へ導く端緒となった。組織体制図を示しながら証言するペンタンジェリやウイリー・チッチにヴァラキが投影されている。

1968ボス夫妻が自宅寝室で狙撃される。ジョゼフ・ボナンノと妻フェイ(1968年)。



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