浮世絵学04/1787(天明7)哥麿/画本虫撰(むしゑらみ) 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) http://www.ukiyo-e.co.jp/53155
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1982-04-29現在(2023-07-24更新)

浮世絵学:ukiyo-e study  浮世絵鑑定(肉筆浮世絵、錦絵):judge

SAKAI_gankow, curator, professional adviser of ukiyo-e

酒井 雁高(がんこう)(浮世絵・酒井好古堂主人)

*学芸員 *浮世絵鑑定家 📞 Phone 03-3591-4678(東京・有楽町)

酒井 邦男(くにお)  酒井好古堂・副代表    *学芸員     *浮世絵鑑定家

100-0006東京都千代田区有楽町1-2-14(東京・有楽町 帝国ホテルタワー前) 

日本最古の浮世絵専門店

1803葵衛(齋藤秋圃)/葵氏艶譜


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G浮世絵学00 御案内 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)  Guide

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R浮世絵学00/複製・復刻 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂) Copy and Handmade reproduction 

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V浮世絵学 ミニ動画     Mini-film, about 5 minutes 

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*1946、私、酒井雁高(がんこう)、(戸籍名、信夫のぶお)は、酒井藤吉、酒井十九子の次男として生まれた。生まれた時から、浮世絵に囲まれ、浮世絵博物館に組み込まれていたように思う。1966、兄・正一(しょういち)が冬山のスキー事故で死亡。いきなり、私に役目が廻ってきた。それにしても、子供が先に亡くなるとは、両親の悲しみは察して、余りある。母は、閉じこもったきり、黙ったままの父に、何も話すことが出来なかったという。

*1967、私は大学の経済学部を卒業し、すぐ文学部国文科へ学士入学。何とか、源氏物語など、各種日本文学、江戸文学も多少、学ぶことが出来、変体仮名なども読めるようになった。http://www.ukiyo-e.co.jp/wp-admin/edit-comments.php

*1982年以来、浮世絵博物館と一緒に過ごしてきた。博物館が女房替わりをしてくれたのかも知れない。

*それでは子供、というと、これら浮世絵学、1,313項目であろうか。一所(浮世絵学)懸命、学問としての浮世絵学を成長させてきたつもりである。今後も、御支援、御指導を賜りたい。2021-06-20酒井雁高・識

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日本で最古の浮世絵専門店。幕末の開明思想家・佐久間象山(1811-1864)(しょうざん)が、酒井義好(1810-1869)*よしたか の書齋を「好古堂」と命名しました。1982、酒井藤吉(とうきち)・十九子(とくこ)、酒井貞助(ていすけ)・富美江(ふみえ)、酒井泉三郎(せんざぶろう)・美代子(みよこ)らは、好古堂蒐集品を基として、父祖の地、松本市郊外に、日本浮世絵博物館を創立しました。

父・藤吉が亡くなってから、酒井信夫・雁高(がんこう)、そして酒井邦男が継承し、世界各地で65回の浮世絵展覧会を開催して今日に至っています。皆様のご指導ご鞭撻を御願い致します。

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 *Sakai Kohkodou Gallery  酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) Japanese Traditional Woodblock Prints  

SAKAI_gankow, curator, professional adviser of ukiyo-e

2022 SAKAI, gankow   酒井雁高

 

2018 SAKAI gankow

 

2020 SAKAI kunio

 

 
*ファックス、使えません。
 

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1787(天明7)哥麿/画本虫撰(むしゑらみ) *本書は複製

現在、手元に原本がないので、複製(高精度オフセット19色のインク)を鑑賞して戴きたい。

1989「歌麿」図録(展覧会図録)、刈谷美術館

歌麿の年表、人名索引、落款一覧、図版索引、歌麿資料・補 目録。

歌麿資料は、これまでの記録を精査し、網羅してある。本書では下が欠けているが、本図録には掲載されている。

天明七ひつしの冬、刊行されたのは天明戊申(天明8)である。これは袋綴の挿絵入狂歌本。

#浮世絵学04/外題(絵入狂歌本*)狂歌書目* 歌麿、北齋ほか 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)

http://www.ukiyo-e.co.jp/30200

=浮世絵学04/外題(狂歌書目*)書目 きょうかしょもく_五十音順 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人) http://www.ukiyo-e.co.jp/13599

=浮世絵学04/外題(吾妻曲狂歌文庫)

1786(天明6)政演+飯盛/天明新鐫(しんせん)五十人一首・吾妻曲(あづまぶり)狂歌文庫 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂) *鐫セン、彫る意

http://www.ukiyo-e.co.jp/45504 

=浮世絵学04/外題(狂哥百人一首)

1787(天明7)政演(画)/狂哥(歌)百人一首(古今狂歌袋) 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)

http://www.ukiyo-e.co.jp/45223

=浮世絵学04/外題(活字本)デジタル *全頁を影印で掲載  

1926野崎左文/狂歌集目録ほか 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)http://www.ukiyo-e.co.jp/30083

=浮世絵学04/外題(活字本)デジタル *全頁を影印で掲載 デジタル *全頁を影印で掲載  1936 菅(すが)竹浦(ちくほ)/狂哥(狂歌)書目集成  酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂)

http://www.ukiyo-e.co.jp/30274 デジタル *全頁を影印で掲載

#浮世絵学01/落款(狂歌師*) きょうかし_狂歌師/総目録 酒井雁高(浮世絵・酒井好古堂主人)

http://www.ukiyo-e.co.jp/10336

本書は複製本で、題簽(だいせん)は「書き題簽」。原本の題簽は「画本蟲ゑらみ」

 

今ふなん はつき十四日の夜 野邊に

すたく虫の聲きかんと 例のたはれたる

 友とち かたミに ひきゐて両国の北

よしハらの東 鯉ひさく庵さきのほとり

 隅田のつゝミに 氈うち敷て をのをの

虫のねたんつけ乃 たかきひくきを

さためんとす 故ありて酒と妓とを

いましめたれハ わきめよりハ 志ハむしの

ゑんとやいふべき なにかしの寺の

ねふちの聲 むしの音にましりて ほ乃

 

きこゆるなと かのくえんしの建立

ありし姫宮の持仏堂も思ひ出られ

 て あはれなり されハ朝市のふる

ものあつかひよと 人いふめれと たゝに

やハとて 長嘯子のえらひ給へる 諸虫

歌あはせの跡を追て 戀のこゝろの

され歌をのはへ侍るに とかくして夜も

ふけ侍し 江山風月 常のあるしなけ

れは 地しろをせむる 大屋もあら祢と

草のむしろのまらうとゐハなく 虫

*****

こ楚あるしなれとて つゆけき方

にうちむかひて ねもころに ぬかつきて

立ぬ これなん三百六十のひとつ

なかま乃 いやなりけらし

 宿屋飯盛

志る須

 

(雁註)蜂 尻焼猿人

こはこはに とる蜂のすの あなにえや うましをとめを みつのあちハひ

毛虫 四方赤良

毛をふいて きすやもとめん さしつけて きみかあたりに はひかゝりなは

馬追虫 唐衣橘洲

夜々ハ 馬おひむし乃 祢にそなく 君に心の はつなのはして

むかて 鹿都部真顔

祢かハくハ 君かつはきに とけとけと とけて祢ふとの 藥ともかな

 

けら 耶奈伎波良牟加布

あたしミハ けらてふ虫や いかとせの ゑん乃志たやに ふかいりをして

はsみむし 桂眉住

ミし人を思ひきるにも きれかぬる はさみむしてふ 名こそ鈍けれ

 

蝶 稀年成

夢の間ハ 蝶とも化して 吸てミむ 戀しき人乃 花のくちひる

蜻蛉 一冨士二鷹

人こゝろ あきつむしとも ならはなれ はなちハやらし とりもちの竿

 

 

虻 記定丸

耳のきハ乃 虻とや人のいとふらん さして うらみむ はりももたねは

芋虫 條門橘丸

いも虫に 似たりやにたり ころころと わかれち さむき 舟乃小蒲団

 

松虫 土師掻安

蚊帳つりて 人まつ虫ハ なくはか里 なにおもしろ幾 祢ところじゃない

蛍 酒樂齋瀧麿

佐保川の 水も汲ます 身ハ蛍 中よしのはの くされゑんとて

 

 

はつた 意氣躬黒成

おさへたる はつたと思ふ 待夜半も たゝつま戸のミ きちきちとなる

蟷螂 淺草市人

くつかへる 心と志らて 加ま首をあけて 蟷螂のおのはかりまつ

 

ひくらし 百喜齋森角

人目よし ちよつとこのまに 抱ついて せハしなき祢ハ ひくらしかそも

くも つむり光

ふんとしを志里よりさけて 祢やの巣へ よはひかゝれる くものふるまひ

 

 

 

本書には「下」の表紙が欠けている。浮世絵博物館の原本から掲載した。

(雁註)原本は、この見開きなし

 

赤蜻蛉 朱樂菅公

志のふより 聲こそたてね 赤蜻蛉 をのかおもひに 痩ひこけても

いなこ 軒端杉丸

露はかり 草のたもとを ひきみれは いなこのいなと 飛のくそ うき

 

◻️(虫+也) 千枝鼻元

かきおくる 文も とくろを まき帋に つもる思ひのたけハなかむし

とかけ 問屋酒舩

きらハるゝ うらみや色も青とかけ 葛ハなら祢と這まとふらん

 

蓑虫 立花裏也

晴の夜に 西ハとちやら わかねとも 志のふあまりの かくれミのむし

兜虫 唐来三和

戀志なは 兜虫ともなりぬへし 志のひの緒さへ きれはてしし身ハ

 

 

蝸牛 高利苅主

はれやらぬ その空◻️に かたつむり ぬるゝほと猶 つのや出し今ん

轡虫 貸本古喜

かしましき女に似たるくつわ虫 なれもちり里ん 里んきにやなく

 

き里きりす 倉部引澄

さのミには 鳴音 なたてそ きりきりす ふか入壁も 耳のある世に

蝉 三輪杉門

うき人の こゝろハ蝉に似たり今里 聲はかりして すかたみせねは

 

蚓 一筋道成

よる◻️も わからて まよふ 戀のやミ きみをミゝすの 祢をのみそなく

こうろき 此道くらき

こうろきの すねとや 人の思ふらん うとむ間もなく おれてミすれは

 

蛙 宿屋飯盛

人つてに くとけと首 ふるいけ乃 かいるのつらへ 水くきそうき

こかねむし 小簾菅伎

あハれとも ミよ まくらかの こかねむし こかるゝたまの はいよるの床

 

(雁註)鳥之部 獣之部 魚之部 喜多川歌麿筆 宿屋飯盛撰

右 近日 出板仕候 題板元より出し候間 御望

之方ハ右之題にて 戀の狂歌 御出詠被下

板元へ御届可被下候 以上

天明戊申正月 通油町耕書堂

蔦屋重三郎

(雁註)見青山

心に生をうつし 筆に骨法を畫ハ 画法にして

今 門人哥麿が著す虫中の生を写すハ是

心画なり、哥子幼昔 物事に細成か たゝ

戯れに秋津虫を繁き、はたはた 蟋蟀を

掌にのせ遊ひて、余念なし、即其生を

むさほらん事を恐れて あまたゝひ いましめしに

今の筆策 誠に業の徳をかゝやかせしは

 

玉虫のつやをうはひ 古画を◻️亭、車に

向ふ蟷螂の鎌 か里て 蚯蚓の土を穿ち、その

さひはつを堂ゝさんと 棒ふりの婦里よき

圖に くらき初心 蛍の光りに 此道をてらし、蜘の

巣の糸口を登希と 諸君の狂哥合にたより

彫巧藤一宗か刀ハ 櫻木にものして 其起を

古登わりせよと 乞ふにまかせ亭

天明七ひつしの冬 鳥山石燕書[鳥山][豊房]

(雁註)跋に「天明七ひつしの冬」とあるが、刊行されたのは翌年(天明八)

(雁註)蔦屋重三郎出版広告 (略)

(雁註)桔梗の表裏の花弁か

何か御気付きの点があれば御教示ください。

酒井 雁高(がんこう) 浮世絵・酒井好古堂主人 学芸員 curator

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